Q.O.L(=クウォリティ オブ ライフ)人生の質とは?

ヘルパーのマインド

障害をもってこの世に生まれてきた人も
中途で障害を抱えて生きている人も
心を病んでしまった人も
健康に過ごしている人も、、

みんなそれぞれ人生を幸せに生きていきたい
願っているのではないでしょうか?

しかし、「人生における幸せ」と言っても
実に人それぞれ環境や人間関係やそれまでの経緯、
そしてその人その人それぞれの想いなど
違った価値観があります。

福祉の目標の一つには
「QOLの向上」というものがあります。
ですが人によって、その人の環境や経緯、
価値観によって求めるものはまったくもって違ってきますね。

私自身も日々の介護の中でいつも
「ご利用者様のQOLの向上とはなんだろう?」と
自分に問いかけながら支援を行っています。

今日はこの答えの存在しない問いについて
一介護士の山本尚人が今の時点で考えている事を
この記事に書き残し、読んでくださった皆様と
一緒に「QOLの向上」について考えていきたいと思います。

このブログでは福祉の現場に携わってみた
山本尚人の個人的な思いを書き留めて
多くの方々に福祉について知ってほしい、
また福祉に興味がある人の参考になればという思いで
書いていきます。ですから福祉のマインドとしては
未熟ですが率直に感じたことを書いていきたいと思います。

そして、これまで私が現場で見て感じたことや
勉強してみて考え方の変化が起きたことを
ここに書きたいと思います。

初めて障害者をみて感じたこと

私は、訪問介護の仕事をし始めた時点で
それまで障害者とほとんどかかわりを持ったことが
ありませんでした。

そんな状態で、
脊髄損傷で肢体不自由
発達障害、
精神疾患、
自閉症、

などさまざまなな状況のご利用者様のお宅やGHへ
支援に赴いたわけです。
年齢や性別、家族構成、病歴なども様々でした。

私の心の中で思った率直な感想は
「かわいそうだなぁ、こんなお身体で
 さぞつらい人生なんだろうなぁ。。
 私は普通に生きてこられて実は幸せだったんだなぁ」

そんな風に思いました。

これは普通の人が感じる、普通の感想なんじゃないかな?
と思いますがよくよく考えてみるとこの気持ちの中にも
いくつか考えるべき点があると今は思うようになりました。

普通とは?

普通とは一体どんな状態の事なんでしょう?
人はみな自分を普通だと思いながら生きているのかもしれません。

しかし、それも客観的に見て普通という基準などありませんね。

江戸時代の人々から見たら?
海外の人から見たら
異性から見たら?

みんなそれぞれの価値観と背景で生きているんですね。

ですから障害を持って生きている人達も
彼らの事を普通じゃないと思うこと自体
考え直さなければなりません。

人それぞれという
自分も相手も認めようという
余白のある気持ちを多くの人が持つことが出来ると
とてもやさしい世界になるのではないでしょうか?

人として尊重する

能力の高さとか地位とか、
魅力があるとか、お金持ちとか

表面的な事は他人から見て分かりやすいから
評価もしやすいですね。

ですが人とかかわる時は、
相手の能力や地位や魅力などにとらわれず
全ての人を人間として尊重する事が
大切なのではないでしょうか?

簡単な事ではありませんが、
人を尊重してかかわることが出来て
初めて自分も尊重して扱われるんだと私は思うようになりました。

ですがこれはすべての人に当てはまるのではなく
ヘルパー(介護福祉士)としての特殊な視点かもしれませんね。
能力が高い人や魅力のある人、
地位の高い人が尊重される大切にされるのも
もちろん当たり前のことですね。

心地良い感情をなるべく多く感じてもらう

障害をもって生きる事は
健常者に比べて不便な事が多いと思います。
(しかし、それすらも健常者目線の偏った視点と言わざるを得ません)

健常者で身体的に自立しているのであれば
自分で食事、排泄、入浴、睡眠など
生存に必要な事を自分で行うことが出来ますね。

そこに不便を感じ生きづらさを感じている
障害者は多いのではないでしょうか?

まずは基本的な衣食住を
ストレスなく出来るようにサポートしていく事が
QOLの基本的な土台となると思います。

人間は食事をすることで
身体を作っています。
ですから口から食事でスムーズに栄養をとることが
何より基本となります。

それをサポートするのが介護福祉士としての
基本の一つなんだなと感じます。

健康な身体と精神

どんな考え方で、どんな活動をするにしても
健康な身体と精神が何より基本となります。

介護福祉士として障害を持つ人の
サポートをするならその方の健康な身体と精神を
作っていけるようによりそって(その人に合わせて)
日々の生活を支える事が大切だと思います。

笑顔

そしてさまざまな形でQOLがあると思いますが
ご利用者様が笑顔になる時間を
演出すること、それをサポートする事が
介護福祉士としての役割だと思います!

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